ツアー観戦にボイスキャディSL2を使ってみた

2021年 男子ツアー『JTカップ』を観戦

よみうりカントリーで行われた2021年の男子ツアー『JTカップ』を観戦しに行きました。

観戦も楽しみですが、ボイスキャディSL2などを持っていって機能を試してみるという目的もあります。

GPSゴルフナビは、コースに行ってGPSと接続してからではないと実際の機能操作が出来ないこともあるため、操作は把握しているつもりでも、実際のコースでは「これどうやるんだっけ?」といいった場合も多々あります。

コースだと前の組も後ろの組もいますから、立ち止まってあれこれ操作するわけにはいきません。結局は操作方法が分からないままスルーする場合も多いのではないでしょうか。

その点、ツアー観戦ならコース内で後ろの組につっつかれることなく、存分にSL2の機能を使い込むことも出来るわけです。

GPSでコース認識

ゴルフ場内で電源ボタンを押して『ゴルフモード』を選択。すぐにGPSの接続を試みます

ボイスキャディSL2のGPS受信画面

ところがこの時、なかなかゴルフ場を感知しない。挙句には「受信電波が弱いようです」みたいな表示が出て受信の失敗。
原因はGPS受信の際にナビ画面を上にしていたこと。実際は、SL2本体のGPS受信部を上に向けないと接続しにくいらしいです

受診部を上にして待つこと数十秒。
やっと、ゴルフ場を感知してティーグランドに行くように促されます

ボイスキャディSL2 ティーグラウンドへ移動してください
博士
ティーグランドに行くのを「スタートホール」と勘違いしている人もいますが、どのホールのティーグランドに行っても、そのホールを認識します

GPS機能の操作

まずは、折り返しの10番ホールのティー(正確にはティーグランド付近)に行ってみると、しっかりホールを認識してコースビュー画面になります。

ボイスキャディSL2のタッチロック画面

ところが、ここで再びアクシデント。画面をタップしてもスライドしても何も反応しないんですね。
普段のゴルフなら「とりあえず後で・・・」となるところですが、今日は後ろの組など気にすることもないので、いろいろと試行錯誤。よく見ると画面左下にカギのアイコンになっているのに気づきました。画面にタッチロックが掛かっていたんですね。
そこで設定から画面ロックを解除。やっとまともにスタート出来たわけです

ここからの操作は、殆ど直観的に行えます。

  • 左下の『+』アイコンをタップすれば画面拡大
  • 右下の『ビュー』アイコンをタップすれば、コース全体を動画のように映し出すコースビュー
  • 左上の『L』アイコンは左右グリーンの切替
  • 画面を上下にスライドすれば設定画面へ
  • 左右にスライドすれば、グリーンビュー画面ヤーデージ画面へ

などなど

グリーンビュー画面
ヤーデージ画面

ピンアシストモード

GPS機能を搭載したレーザー距離計ならではの機能で、ピンアシストモードで計測できます。
これは簡単に言うと、GPSでグリーン後方を計測対象外とするため確実にピンを計測出来る機能です。

ボイスキャディSL2のピンアシストモード

実際、グリーン上のピンに照準を合わせると計測結果は直ぐに出ました。「ピンアシストモードで確実にピンを計測した」という安心感もありますが、同時にGPS画面で残り距離が見れるので、確実にピンまでの距離を計測したという実感がありました

グリーンビュー

グリーン上とグリーン周りでは、グリーンビュー画面がかなり役にたちます。

グリーンまわりを移動すると、それに合わせてリアルタイムに画面上のグリーンも回転します。プレイヤーの位置からみたグリーン形状が見れるわけです。

同じボイスキャディのGPSゴルフナビの『VoiceCaddie A2』と比べると分かりやすいです。

ボイスキャディSL2とA2のグリーンビュー比較
左:ボイスキャディA2  右:ボイスキャディSL2

A2はSL2同様にアクティブグリーンなのですが、グリーンの向きの表示は変わらないモデル。
同じグリーンを見ているのですが、アプローチのイメージはSL2の方が湧きやすいと思います

コース移動

SL2の場合、多くのGPSゴルフナビ同様に、ホールは自動認識してくれます。
しかし、ホールの認識はティーグランドに行った時で、例えば、普通はありえないことですが、10番ホールプレイ中に13番ホールに行ったらどうなるか?

11番ホールから横切って他ホールに向かった時の画面です。『+』アイコン付近にある赤い点が現在地になります。ホールの切替は行われませんでした。

ホール認識というのは各ホールのティーグランドに行った時に切り替わるようです。

では、例えば10番ホールをプレイ中に12番ホールのティーグラウンドに打ち込んでしまったときはどうなるでしょうか。そのティーから打つか、ボールを拾い上げるにしても、12番ティーに行ってしまうと12番ティーを認識して画面は切り替わってしまいます。

おいおい、まだ10番プレイ中なんだよな~」となるわけですよね。

これが以前から疑問に思っていたことなんですけど、やっと解決することができました。

SL2の画面を上下にスライドして設定画面に移ると『ホール変更』というメニューがあります。

そこで元の10番ホールに戻せるわけですが、このホール変更というメニュー項目はゴルフ場でGPS接続しないと出てこないメニューなんですね。

バッテリー

多くのレーザー距離計はCR2の電池を使用しますが、SL2は充電式。ましてGPS機能もあるから、バッテリーの消費は大きいはず。

この日は、前日にフル充電。けっこう画面操作などで使い込んだつもりですが、家にかえってバッテリー残量を見ると、さほど減ってはいないもようです。

ボイスキャディSL2のバッテリー残量

GPSゴルフナビより大きなバッテリーを使用しているのだと思います。これならあと2~3ラウンドは出来そうです

コースでSL2を使ってみて

SL2のGPS機能の操作には、多少の疑問もあったのですが、実際にゴルフ場で使ってみると疑問も無くなりましたね。
操作が殆ど直観的ですので、機能を使いこなすようになるまでには、そう時間も掛からないと思います。

今回のツアー開場で、僕の他にもレーザー距離計を持って観戦している人も何人か見受けられました。
「それ、どうですか?」と声を掛けられることもあり、コース画面が映るレーザー距離計というのは目立つし関心もあるようです。


SL2の場合、6倍望遠ですから観戦には望遠鏡代わりで使えるし、なによりプロの飛距離をその場で確認出来るのが面白かったです。

また、グリーンアンジュレーションが分かるのが良いですね。よみうりカントリーのような起伏のあるグリーンでは、「どこ向いて打ってるの?」といった場面があります。特に18番グリーンなんかは最たるもの。SL2ではグリーンアンジュレーションが分かるから見ていて納得しますね。

皆さんもツアー観戦する機会があったら、是非レーザー距離計やGPSゴルフナビを持って観戦してみてください。

2021年ゴルフ日本シリーズJTカップ

この日はツアー初日の平日。コロナの影響もあって2000人までという入場制限でした。
新百合ヶ丘駅からギャラリー送迎バスが出ているのですが、10時頃で乗客は僕をいれて5人だけでした。
乗る前にも検温や消毒、連絡先の記入などがあって、これが1万人の入場だったら大変なことになっていただろうと思いました。

2021年ゴルフ日本シリーズJTカップ

おかげで人込みにならずに、ゆっくりと観戦できたのが良かったです。天気も良かったし。

しかしながら、このJTカップでは賞金王争いがうんぬんなど盛り上げていましたが、最終日のテレビ放送は録画中継。番組が始まる前には結果がYahooニュースなどで知れ渡っているという大失態。日曜日の休みに誰がハラハラドキドキして結果がわかってる試合を見るものですか。
協会もテレビマスコミも、その点の配慮が無いのが残念です。男子ツアーの先は厳しいですね。

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