ボイスキャディSL2 GPS搭載レーザー距離計をレビュー

ボイスキャディのゴルフ用レーザー距離計『VoiceCaddie SL2』は、GPSゴルフナビ機能を搭載した、今現在最も熱いレーザー距離計です。

前モデルのSL1もGPS機能を搭載していましたが、距離を数字で表示するシンプル表示。このSL2では、コースレイアウトを表示する腕時計型GPSゴルフナビをはめ込んだ形となっています。

ボイスキャディSL2のフロントパネル

SL2のパッケージ内容

ボイスキャディSL2のパッケージ内容

パッケージ内容は、SL2本体の他、充電用ケーブル、専用ケース、レンズクリーナー、説明書など

豪華ヨットからインスピレーションを得たと言われるデザインは、周囲をスノーホワイトのレザーで覆われて、フロントにヨットをイメージした木製柄のパネルを配置しています。

ボイスキャディSL2のフロントパネル

本体上部にはモード切替ボタンと電源を兼ねた測定ボタン

ボイスキャディSL2の操作ボタン

前モデルのSL1と同様に、押した感じが固くもなく浅くも無い、なんともちょうど良い感じのボタンなんですね。僕の個人的な感想ですが、このボタンが一番良い感じだと思います

ファンダーの下には腕時計型のGPSゴルフナビを埋め込んだような丸い液晶。
全てタッチ操作で、ロック画面をタッチするとメニューが表示されます。

ボイスキャディSL2のタッチパネル

ゴルフ場に行く前に

メニューはゴルフモードと設定のみ。
ゴルフモードをタッチすると、『今いるゴルフ場を検索』→『ホールを認識』となります。

設定アイコンで単位切替や言語、測定モードなど、各種の設定を行えますが、既に日本用に設定されていて、改めて設定するのはドライバーの飛距離とトーナメントモードの高低差計測のオン/オフくらいですね。

ボイスキャディSL2の設定

トーナメントモードでは直線距離のみの案内で、フロントパネルのランプで高低差のオンオフが外部に分かるようになっています。

ゴルフ場での使い方

ゴルフ場で電源を入れて、メニューからゴルフモードのアイコンをタッチ!
直ぐにその場のゴルフ場を検索します。ゴルフ場を認識後、ティーグランドに移動するとホールを認識します。これで完了!余計な操作なしでスタートできます。

画面のタッチレスポンスもよく、この日は快晴の青空でしたが画面も鮮明に見ることができました。

ファインダー内は、同じボイスキャディのCL2でも採用された赤緑の2色OLED。昼間でも見やすくなっています。

ファインダー内

実際の見え方を紹介したくて撮影したのですが、うまく撮れませんね。

これは実際にお手に取ってお確かめを!

GPS搭載のレーザー距離計ならではの機能

ボイスキャディSL2のレーザー距離計での最大の特徴は、『GPSピンアシストモード』ではないかと思います。

たとえば以下のようなシチュエーション。ピンフラグの後ろに林があるような時ですね。

100M以上も先にある僅か13mm程のバーに照準を合わせるのは至難の業。各メーカーともその細いピングラグを正確に捉えるように測定方法に工夫を凝らしています。

よくあるのが連続測定機能ですね。ピンを含め、背後の木なども全て測定して一番手前にあるものをプンフラグと認識するというもの。

SL2もそのような測定は可能ですが、GPS搭載ならではの機能であるGPSピンアシストモードがあります。

下のような画像の場合、SL2ではGPSでグリーンのバックの位置が認識されているわけです。

ボイスキャディSL2のGPSピンアシストモード

ここでピンフラグを測定しようとすると背後にある木もファインダーに映るわけですが、SL2では、既にGPSでグリーンのバックの位置が認識されているわけですから、グリーンバックより後ろにある物は測定対象として認識しないのです。したがって測定対象として認識されるのはピンフラグだけということになり確実にピンを測定したことになるわけですね。これは、かなり理にかなったものだと思いました。測定ミスがなくなって安心して測定できると思います。

GPS機能

GPSゴルフナビとしての主な機能は

  • 3点間距離表示
  • グリーンアンジュレーション表示
  • アクティブグリーン
  • スマートコースビュー&グリーンビュー

などなど・・・

GPSゴルフナビの最先端の機能を搭載しています。

同ボイスキャディの腕時計型GPSゴルフナビ『ボイスキャディA2』の機能に近いかと思います。実際には日本では発売されませんでしたがVoiceCaddieT7の機能と同じらしいです。

SL2に搭載のGPSゴルフナビの機能についてはボイスキャディA2を参考にしてみたらよいかと思います。

ボイスキャディA2
ボイスキャディA2

充電

SL2ではCS2電池ではなく充電式です。
USBケーブルでの充電で、前モデルではType-Aでしたが、SL2ではスマホ同様にType-Cに変わりました。

ラウンド中はGPSを受信しているのでバッテリーの減りはかなり早いかと思います。海外のレビューでは、GPSを使用している場合でも4~5ラウンドが可能ということです。

肝心のバッテリー残量というのはどこで確認出来るのか?と探していたら、バッテリーが一定値まで無くなってきたらファインダー内に表示されるということ。また、ゴルフ場でGPS検索している時に電池マークが出てきて残量が確認できました。気になった時とか、いつでもバッテリー残量が確認出来ると安心なのですが、どこかに確認できる画面があるのかもしれません。もうしばらく操作して調べておきます。

ケース

男性ゴルファーの場合、最近のゴルフパンツは結構スリムフィットとなっていて、レーザー距離計をポケットにいれてのラウンドというのはちょっと無理があります。


常に持ってラウンドする場合はケースに入れてベルトに装着するということになるかと思います。それもお腹側ではなく、腰のあたり。
その場合、SL2のケースはベルトループ部分が脱着式ではないのでベルトを外して通すということになります。SL1のケースの場合はベルトループをボタンで止めるタイプなのでベルトを付けたままで脱着が可能。

ボイスキャディSL2の専用ケース

それとSL2のケースではマチが内側に反る感じなので、出すのはいいけど入れる場合にちょっと難がありそうです。
個心的には前モデルのケースの方が良かったかと思います。もしかして別売りでSL1のようなハードケースが販売されているかもしれません。

ゴルフ場で使ってみて

思い返してみると、ラウンド中はずっとSL2が手元にあったわけですが、ほとんどGPSナビの画面を見ていたかとおもいます。レーザー距離計として使ったのは、ティーグランドで前の組までの距離を測ったくらいでしょうか。
これもゴルフ場によって違ってくるでしょうけど、レーザー距離計で計測出来ない部分とGPSゴルフナビで計測出来ない場合など、両方の足りない部分を補っていると思いました。

前モデルのSL1が登場したときには「レーザー距離計もここまで来たか?」という感じでしたが、それ以上の機能を搭載したレーザー距離計が登場したといった感じです。

最後に

2021年10月発売の新機種『ボイスキャディSL2』のレビューですが、ここまでくると、来年、再来年はどんな機能が搭載されてくるんだろうかと思いますね。


僕としてはボールの位置を画面上に表示してくれる機能があったらと思います。ボールにオンネームのようにチップ的なものを付ければナビが感知してくれるような。
ショットを左右に曲げるゴルファーにとってはボールを捜す手間が省けると思うのですけどね。
どこかのメーカーが開発してくれるのを願います。

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