レーザー距離計を使うことのメリットは大きいのですが、多少なりともデメリットもあります。
良く比較されるのがGPSゴルフナビとの比較です。ゴルフの距離計を選ぶ際に、レーザー距離計かGPSゴルフナビか迷われた事もあるかと思いますが、レーザー距離計もGPSゴルフナビも、どちらもメリット・デメリット、長所・短所はあります。
ここで、レーザー距離計のメリット/デメリット(長所/短所)をGPSゴルフナビと比較しながら考えたいと思います。
レーザー距離計のメリット(長所)は?
操作が簡単!
GPSゴルフナビは、パッと見ただけで距離がわかりますが、画面表示を切り替えたり、左右グリーンを切り替えたりと、操作が面倒な場合もあります。
対して、レーザー距離計は、計測したい物にレーザーを照射してボタンを押すだけでの簡単操作。知りたい情報をボタンひとつで得られるわけです。
測定誤差がほんの僅か!
レーザー距離計は測定誤差が非常に小さいです。
200ヤード先の距離を計測しても、その誤差はプラスマイナス1ヤード未満。
GPSゴルフナビの場合、残念ながら5ヤード10ヤードの誤差は良くあることです。
更にグリーンやハザードの位置が変更されたり場合、コースデータの更新が必要となります。
レーザー距離計の場合は、コースが変わろうが、どこのゴルフ場に行こうが、知りたい地点の距離を正確に計測してくれます。
活用範囲が広い
GPSゴルフナビの場合は、そのゴルフ場のグリーンティーグランド、ハザードなどの登録された位置までの距離を表示します。
ゴルフの距離計ですから、それでも良いのですが、レーザー距離計の場合は、それ以外にも使いみちは多くあります。
例えば練習場でヤーデージの表示が正しいかどうか、アプローチの距離を測るとか・・・。
セルフプレーで良く使うのが、前の組までの距離計測です。ティーグランドから前組までの距離を計測すると、まず、打ち込む心配はありませんからね。
測定単位もヤードとメートルで切り替われるので、ゴルフ以外でも使いみちは多く、結構楽しめますよ。
電池切れの心配が無い
電源は、レーザー距離計の場合は「CRリチウム電池」、対してGPSゴルフナビは充電式が主流です。
フル充電で連続30時間使用可能(カタログ数値)というGPSゴルフナビもありますが、大抵のGPSゴルフナビの連続使用時間は8~16時間となっています。
1~2ラウンド使用できる計算ですが、使い方によっては1日もつかもたないか、という物もあります。バッテリーの劣化もありますからね。
対して、レーザー距離計は新品電池で4~5回以上のラウンドに使用できます。
このCRリチウム電池はコンビニ等でも安価で購入できるので、1個予備に持っていれば更に安心です。
レーザー距離計のデメリット(短所)は?
価格が高い
以前に比べ価格も大分安くなってきたとはいえ、GPSゴルフナビと比べると「気軽に買ってみよう」という価格ではないですね。
GPSゴルフナビの場合、腕時計型の最新機種などは4万円を超える機種もありますが、大抵は高くとも3万円まで、安いものだと5~6千円から販売している機種もあります。
対してレーザー距離計は、信頼できるメーカーのもので、それなりの機能を備えたものだと3万円~5万円台が主流です。
レーザー距離計もGPSゴルフナビも機能性と価格が比例するようです。
現時点から見える所しか計測できない
GPSゴルフナビですと、コースレイアウト表示でドッグレッグコースなど見えない所でも距離表示が可能ですが、レーザー距離計は見える所までの距離しか計測できません。
レーザー距離計の性質上、レーザーを照射出来る所までの距離しか計測できないのです。そのため、現時点から対象物の間に障害物があると計測できません。
プレー中の持ち運びに不便を感じる
GPSゴルフナビの場合、腕時計型やバイザーなどに取り付けられるボイス型など、小型軽量ですから、プレー中の持ち運びに不便を感じることは無いと思います。
コースレイアウトを表示する機種でもスマホ以下の大きさですから、プレー中常時身につけている事も問題ありません。
対してレーザー距離計は小型化が進んでカードサイズほどのモデルも出てきましたが、大抵は専用ケースをベルトの腰に付けてのラウンドとなります。
その時のレーザーの出し入れや、存在感が気になることもあります。
GPS搭載のレーザー距離計
レーザー距離計もGPSゴルフナビも、比べてみればどちらもメリット・デメリットはあります。
「それなら両方とも持てばいいではないか?」
そんな要望に答えたモデルが、GPS機能を搭載したレーザー距離計です。
2022年7月現在、以下のレーザー距離計にGPS機能が搭載されています。
img | メーカー | モデル名 | 発売日 |
---|---|---|---|
ボイスキャディ | ボイスキャディ GL1 | 2019年9月 | |
ボイスキャディ | ハイブリッドGPSレーザーSL1 TourGold | 2019年11月 | |
ガーミン | ガーミン Approach Z82 | 2020年4月 | |
ボイスキャディ | ボイスキャディ SL2 | 2021年10月 |
特に最新の『ボイスキャディ SL2』では、GPS搭載というよりは、合体といった方が良いくらいです。
コースレイアウトやグリーンビュー、グリーンアンジュレーションなど、最新の機能を搭載したGPSゴルフナビとの合体で、セルフプレーはこれ一台あれば十分といえます。
ゴルフ用レーザー距離計のメリットとデメリットのまとめ
レーザー距離計もGPSゴルフナビもどちらも長所・短所があるのが分かっていただけたと思います。
どちらを選ぶかは貴方次第ですが、私はゴルフに行く時は、レーザー距離計もGPSゴルフナビもどちらも持ってプレーをしています。
GPSゴルフナビは常時持っていて、カートにレーザー距離計を積んで必要な時に使うというスタイルです。
セカンド地点などでグリーンまでの距離を見るならGPSゴルフナビの方が早いですし、ティーグランドなどで前の組までの距離を知りたい時はカートからレーザー距離計を持ち出して計測したりしています。
このような使い方が一番良いと思うのですが、いかがでしょうか。