レーザー距離計の各メーカー各機種の仕様を見ると「IP~」とか「生活防水」「完全防水」など表記されています。
一応、水に対する保護があることはわかりますが、「結局どうなの?」って感じですよね。
いろいろ調べてみると、結構わかりづらい。
メーカーによって検査方法が違っていることもあり、防水の規格も違うようです。
よく見かけるのが「IPX7」とか「IPX5相当」とかの「IP~」ですね。
ニコンのクールショット40やキャロウェイ・ゴルフバディなどの機種で表記されています。
これはIPコードといって国際電気標準会議で決められた機器の保護性能を表す規格です。
「IP①②」と4桁の数字となっていて、①の数値が防塵性能、②の数値が防水性能の保護等級を表します。
IP56とあれば「防塵性能の保護等級が5、防水性能の保護等級が6」ということです。
レーザー距離計の場合、防水性能の表記ですから「IPX5」とか、防塵性能を省略して「X」として表記しています。
ただし、省略しているからといって保護なしというわけではありません。
ここら辺りが面倒なところですね。検査していない場合もあるわけですから。
防水規格の等級については以下の通りです。
1級:鉛直から落ちてくる水滴による有害な影響がない(防滴I形)
2級:鉛直から15度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない(防滴II形)
3級:鉛直から60度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない(防雨形)
4級:あらゆる方向からの飛まつによる有害な影響がない(防まつ形)
5級:あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない(防噴流形)
6級:あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がない(耐水形)
7級:一時的に一定水圧の条件に水没しても内部に浸水することがない(防浸形)
8級:継続的に水没しても内部に浸水することがない(水中形)
メーカーによっては上記のIPコードではなく、「完全防水」とか「生活防水」などといった表記のレーザー距離計もあります。
ブッシュネルの「ピンシーカースロープ ツアーZ6ジョルト」や「ピンシーカースロープ プロX7ジョルト」、レーザーアキュラシーの「PINPOINT900」や「PINPOINT660」などが、それぞれ「完全防水」「生活防水程度」となっていますね。
これは、明確には規格化されてはいませんが、一応、保護等級3級以下の防水性能を「生活防水」、5級以上を「完全防水」となっています。ですから、ブッシュネルなどは「IPX5~7」、レーザーアキュラシーはIPX3程度と思われます。
ただし、これもメーカーによってまちまちですので、保護等級が明記されていないものはメーカーに問い合わせてみるとよいです。
こうしてみると、何で同じ規格で統一しないのかと思いますね。比較にしようがないですものね。ま、防水性能でレーザー距離計を選ぶわけではないですからね。
そういえばGPSゴルフナビでもバイザーに取り付けられるとしておきながら防水なしの機種もありましたから、この業界、あまり防水性能にはこだわらなくとも良いのかもしれません。どうしても気になる方はメーカーまで問い合わせてみると良いです。