GPSを搭載したレーザー距離計ってどうなの?VoiceCaddie GL1を使ってみた

レーザー距離計にGPSゴルフナビの機能が搭載された機種

GPS搭載したレーザー距離計ってどうなのか
今年、2019年は、新ルールの改正でゴルフ用の距離計測器は様々な機能を搭載した機種が発売されてきたように思います。

高低差計測や推奨距離常時、腕時計型のGPSゴルフナビでもコースレイアウトを表示したりと、以前から距離計を使っている者としては、「ここまで来たか」といった感じです。

レーザー距離計にしても同じで、レーザー距離計にGPSゴルフナビが搭載された機種も登場して来ました。

2019年12月現在、レーザー距離計にGPSゴルフナビの機能が搭載された機種は以下の機種などがあります。

ボイスキャディ GL1
VoiceCaddie GL1
ガーミン Approach Z80
Garmin Z80
ボイスキャディ ハイブリッドGPSレーザーSL1
VoiceCaddie SL1

ボイスキャディとガーミンの2メーカーですが、同じGPSゴルフナビ搭載のレーザー距離計といっても、若干ですがGPSの使いかたなどが違うように思えます。

Garmin Z80

ガーミンでは、ファインダー内にコースレイアウトを表示して、ハザードやグリーンまでの距離を表示。


https://www.garmin.co.jp/products/intosports/approach-z80/

「レーザー距離計とGPSゴルフナビが一体化」といった感じですね。

voiceCaddie GL1/SL1

ボイスキャディのGL1やSL1では、フィンダー内に左右のハザードやグリーンまでの距離などを数字で配置。


画像はvoiceCaddie GL1イメージ

ガーミンZ80の場合、ファインダーの中に四角く表示されるのかな?と疑問に思っていたのだが、メーカーに問い合わせたら「ファインダー内に四角く表示」されるそうだ

レーザー距離計とGPSゴルフナビの合体メリットは?

レーザー距離計にしてもGPSゴルフナビにしても、それぞれメリット・デメリットはあります。
僕がレーザー距離計のデメリット、というか、物足りない点をいえば、測定したいターゲットに正確レーザーを照射できないこと。その場で見えないターゲットは計測出来ないことですね。

たとえば、上り傾斜の先にあるバンカーまでの距離。
実際、「バンカーまでの距離は?」と計測したくとも、バンカーの手前縁にピンポイントでレーザーを照射するなんて、結構むずかしいですよね。上り傾斜ならなおさらです。

この画像のように、グリーン前にあるバンカーの手前縁に正確にレーザーを照射するなんて至難の業です。まして冬枯れの芝で色で境目が分かりづらいし。

こういった場合にGPSゴルフナビの機能があると助かるんですね。
バンカーや池、グリーン手前や奥など、レーザー距離計で測定しなくとも、GPSで測定して表示してくれるので非常に効率的です。

レーザー距離計とGPSゴルフナビが一体化した機種というのは、レーザー距離計のデメリットというか弱点を補ってくれる機種になるのではないかと思うのです。

GPSの受信は?

僕が最初に気になったのはGPSの操作。操作といってもレーザー距離計なんかボタンが2つ
か3つ。

どうやってゴルフ場やコースを選択するのか?
コースの切り替えは?
2グリーンだったら?

そんな疑問を確認すべく、ボイスキャディGL1をもって、実際にゴルフ場にいってみました。

他にも、GPSゴルフナビとの距離の比較とか、他社メーカーのGPSゴルフナビの計測距離の違いとか、古いGPSゴルフナビでも使えるのかと・・・いろいろ確認したいことがあったので、実際は画像の他にも、持てるナビやレーザー距離計を全て持っていきました。

GPSは自動で受信

GPSゴルフナビの機能については、いろいろと疑問もあったのですが、実際にゴルフ場にいくと、いとも簡単に動作することで解決しました。

ゴルフ場に行って電源を入れると、GPS受信がはじまり、ファインダー下にある「GPS」のアイコンが点滅。GPS受信が完了すると点滅が点灯に変わります。

その時点で、ゴルフ場やホールを認識します。ホールはおそらく一番近いホールを認識するのだと思います。ガーミンZ80も同様に自動でコース等を判別するようです。

後は通常通りにレーザー距離計を使用すると、画面(ファインダー越しの)にGPSゴルフナビと同様の表示がされます。

つまり、普通にレーザー距離計として使っていれば、GPSで計測した距離データも案内してくれるという感じですね。

そして何より良いと思う点は、ピンの計測ミスがなくなること。というのは、GPSでグリーンのエッジやバックまでの距離は判っているわけです。その上でレーザーでピンを計測するのですから、計測結果はグリーンのエッジとバックの間になければなりません。それ以外ならピン以外を計測したことになりますから計測ミスが無くなるというわけです。

GPSピンアシスト機能とは?

更に、ボイスキャディのGL1では「GPSピンアシスト機能」というものがあります。
これは、ピンまでの距離を測定する場合、GPSで受信したコースデータを参照してピンを正確に捉えるもの。

つまり、ボイスキャディGL1 にしてみれば、GPSでグリーン奥までの距離を把握しているので、ピンの背景にある樹木などは計測対象外となるわけだ。そのため、素早く間違いなくピンを計測出来るんだと理解しているぞ。

コースデータの更新は?

GPSゴルフナビの場合、各メーカーのHPなどでゴルフ場のデータを提供していますが、ボイスキャディGL1やガーミンZ80では、コースデータはどうなのかという疑問。

ボイスキャディの株式会社ひさいスポーツさんに問い合わせたところ、GPSゴルフナビと同じデータで、コースビューのデータが入っていない分、ダウンロードも軽く出来るとのこと。

実際にボイスキャディGL1のアップデートしてみると、ほんの数分で完了しました。

手順も簡単で、ボイスキャディのHPからデータをPCにダウンロード。PCとGL1を専用ケーブルでつないで画面の指示通りにおこなえば間違いなくできます。

最後に

最近のレーザー距離計は、高低差計測機能はあたりまえ。それに加え、高低差計測のON/OFF切り替えが可能で、しかも周囲からも高低差計測の適用有無を確認ができるような機種が求められているようです。

つい最近までは直線距離だけ計測できれば、それで充分だったのですけどね。あっという間に様々な機能が搭載されてきたように思えます。

このようなGPSゴルフナビ機能を搭載したレーザー距離計もいつしか当たり前になってくるのでしょうね。

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